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Googleの新アップデート「Helpful Content Update」について
2022年8月18日、Googleが新たなアップデート「Helpful Content Update」を発表しました。今回の発表は、久しぶりにSEO業界がざわつく内容となりました。
前回ざわついたのは、2011年2月に発表された「パンダアップデート」でした。パンダアップデートでは、それまで通用していたSEO対策の多くが通用しなくなり、世界中のWEBサイトの10%程度が検索順位に影響が出たと言われており、WEB業界に大きな衝撃を与えました。
そして、今回発表された「Helpful Content Update」もパンダアップデートと似た部分があり、WEBサイトのSEO対策に大きな変化をもたらすこととなりそうです。
ただし、このアップデートは英語サイトから適用され、日本語サイトへの適用は2023年からだと予想しております。
目次
SEO対策用(検索エンジン向け)のコンテンツは評価が下がる
WEBサイトのアクセス数を増やすために必須のSEO対策である「コンテンツSEO」。今や、SEO対策の本質といっても過言ではありません。
コンテンツSEOとは、ユーザーに役立つコンテンツ(ブログ記事)を作成し、そのコンテンツページで検索上位を狙いアクセス数を増やすというSEO対策です。
このコンテンツSEOを成功させるため、コンテンツSEO代行サービスを購入したり、やり方を教えてもらうためにコンサルティングサービスを契約したりと、多くの事業者が多額の資金を投入しながら継続な努力を続けてきています。
しかし今後は、SEO対策用(検索エンジン向け)に作られたコンテンツページは評価がされにくくなります。それだけでなく、これまでに検索エンジン向けに作成してきたコンテンツの順位も下がることが予想されます。
今後、低評価となってしまうと思われるコンテンツ
付加価値のないコンテンツ
とにかくコンテンツ(記事)を量産したいと考え、他記事の内容を引用しながらコンテンツ作りを行なっている事業者は少なくありません。ほとんど丸パクリをしているような悪質なケースも割と多いです。
しかし、引用しながら作ったということは、すなわち同じようなコンテンツが既にネット上に存在しているということになります。
このような独自性(付加価値)のないコンテンツというのは、内容が充実していても低評価となってしまう可能性があります。
検索ユーザーのニーズを満たせないコンテンツ
検索エンジンに向けたコンテンツ作りを行なった結果、検索ユーザー(人間)のニーズを満たせないコンテンツになってしまった場合、低評価となる可能性があります。
検索ユーザーは「悩みを解決したい」「何かを購入したい」「どこかへ行きたい」など、何かしらの目的があって検索を行います。
検索ユーザーが目的を達成できず、他のWEBサイトのコンテンツに移動しなければならないようなコンテンツの場合、低評価となってしまう可能性があります。
【注意!】低品質なコンテンツが多いと、WEBサイト全体の評価が下がる可能性も
今回、Googleは、低品質なコンテンツは削除するように勧めています。
低品質なコンテンツが多いと、高品質なコンテンツがあったとしても、そのコンテンツを適切な位置(上位)に表示しにくくなると説明しています。
つまり、WEBサイト全体の評価が下がるということに他なりません。
今後やるべきコンテンツ作り
今後は、検索エンジンではなくユーザーに焦点を絞った独自性のあるコンテンツが評価されるようになります。
検索エンジンではなく、ユーザーに焦点を絞ったコンテンツとは
これまでのコンテンツ作りでは、「どうすれば検索エンジンに高評価をしてもらえ、そして検索上位に表示をしてもらえるか」を考えることが重要でした。そのため、多くのSEO会社が検索エンジンに評価されるコンテンツの分析を行い、そのノウハウをコンテンツ作りに生かしてきました。
「対策したいキーワードをできるだけたくさんコンテンツ内に含める」というのが代表的な例です。意識的にキーワードを含めた文章を作るため、少し違和感のある文章となってしまっているコンテンツページもよく見かけます。しかし今後は、そういった検索エンジン向けのコンテンツ作りではなく、検索したユーザーに焦点を絞ったコンテンツ作りが必要となります。
検索をしたユーザーというのは、「悩みを解決したい」「何かを購入したい」「どこかへ行きたい」など、何かしらの目的があって検索を行います。そういったユーザーの気持ちを考え、ユーザーの目的を達成させることだけに焦点を絞ったコンテンツ作りを行なっていく必要があります。
独自性のあるコンテンツ作りとは
コンテンツSEOは文章作りがとても大切なため、「WEBライター」と呼ばれるWEB上の文章作りを行うクリエイターを雇っていたり、外注したりしている事業者は非常に多いと思います。
WEBライターが溢れている現代では、業界に特化していないWEBライターも多く、それでもコンテンツページ(記事ページ)を作成しないといけないがために、内容のほとんどが他人のコンテンツを引用しているような状況にも陥っています。
しかし今後は、そういった独自性のないコンテンツは評価はされないですし、そのようにして作ってきたこれまでのコンテンツの順位も下がると予想されます。
今後は、しっかりと業界に特化したWEBライターに発注をするか、しっかりとヒアリングが行えるWEBライターに発注をするなどして、独自性(オリジナル性)のあるコンテンツ作りを行なっていく必要があります。
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